2017年4月18日、多くの移民希望者にTurnbull首相から悲報が届けられました
就労ビザ (Temporary Work Skilled visa (subclass 457 visa) ) を廃止して、有能な職業人材のみの移民を認める新しい就労ビザ (Temporary Skill Shortage visa (TSS) )をあらたに導入すると言うもの
Turnbull政権の言い分からすると「オーストラリアは移民国家だけど457visaのせいでオーストラリア人労働者の雇用先が減っているから基準を厳しくするべきだ」と言うもの
ごもっともな意見と言えばそうですが、457visa経由で永住権を狙っていた人にとっては衝撃が走ったNEWSでした
2018年3月までに4月19日、7月1日、12月31日と、段階的に改正していくと言うことですが、今までにもこの457visaは何度か改正されて来ているので申請者にとっては翻弄される1年となりそうです
今回の4月19日付の変更で457visaの申請が可能な職業リストCombined list of eligible skilled occupationsから約200の職業が外されたことです
一番被害を被ったのはこの外されたリストの中にあった職業で現在申請していた人たち...
審査上、この申請は認可されないので移民局に申請を取り下げる旨を伝えて返金を受けるというもの...
返金されても精神的Damageは相当なものになっていると思われます
新しい就労Visaとは何ぞやと言うことですが、457visaの代わりにthe Short-Term stream(2年)とthe Medium-Term stream(4年)を発給するというもの
*Short-Term Streamは2年しか働けないし永住権は申請できない(Visa更新は可能)
*Medium-Term Streamは4年働ける (3年の就労後Visa更新や永住権申請が出来る)
具体的にTurnbull政権は何をどう変えると言っているかですが...
*大幅な職業リストの変更と凝縮
*就労Visa申請時に最低2年以上の職務経験の必須化
*永住権申請時に最低3年以上の職務経験の必須化
*無犯罪証明取得を必要化
*英語レベル (IELTSスコア)の強化 ← 日本人にとって一番やっかいなのでは!?
*永住権申請時の年齢は45歳以下であること
永住権申請云々の前にこのMedium-Termを取得するのも困難になって来たこのご時世...
中長期的に不足しているとされている職業リスト
Medium and Long term Strategic Skilled List (MLTSSL) / 以前はSkilled Occupation List’ (SOL) 短期的に不足しているとされている職業リスト
Short-Term Skilled Occupation List (STSOL) / 以前はConsolidated Sponsored Occupation List’ (CSOL)
Medium-Termを取得するにはCombined list of eligible skilled occupationsの中からこのMLTSSLが含まれている職業を選ぶ必要があり、
それを選ばないとShort-Termのみで永住権への道はないですよと言うもの...
しかも申請時に同等の2年以上の職務経験が必要なので、いきなりは申請できず、職務経験がない場合はワーホリVisa経由で経験を積むなどの回り道が必要になります
これからまだまだ変更されるであろうこのVisa問題、順次情報をアップしていきます